■画像 PDF の考察  

前ページでビットマップ画象だけの PDF は複数ページにしない限り JPEG にした方がよいと書きましたが、最近ある芸能人(カタカナ3文字)のプロフィールが PDF で公開されているのをダウンロードしてみた時それが画像 PDF であることを知って、再び画像 PDF に対する興味が湧いてきました。
その PDF は容量が17.72MB もあり Illustrator CS で作られたものなのですが、中央上部に本人の高解像度の写真、その下に名前とプロフィールがアウトライン化されて配置され、一番下が所属する事務所名と住所になっていました。
事務所のロゴは何故かビットマップ画像になっており、住所はアウトライン化されたテキストで、Illustrator で簡単に開いて編集できてしまうのには驚きました。

18MB 弱の PDF ファイルというのは比較的重い部類に入ると思うのですが、ブロードバンド環境で比較的最近のパソコンを十分なメモリを積んで使っていればあまり気にならないのも事実です。
実際のところ 18MB というのは少し大きいにしても 5MB 以下の PDF ファイルならビットマップ画像 PDF でも全く問題ないでしょう。
PDF というものは本来画像データ(特にベクトル画像)とテキスト・データが組み合わさったレイアウト文書においてその良さを発揮するものですから、単なるビットマップ画象だけの PDF というのはあまり意味がないと思っていたのですが、スキャンした画像を PDF にする用途は、たとえ OCR でテキスト化されていなくても容量が軽くきれいに印刷できればそれなりに意味を持つかも知れない、と考えるようになりました。
PDF はビットマップ画像を含む場合、大きく画面表示用(WEB 用途)のものと印刷用とに分けることができますが、もし容量が少なくかつ印刷もきれいならファイル一つで両方の用途に対応できるので効率的です。

ここでは古い車のカタログの画像を解像度・品質をできるだけ保ちながら PDF 化する可能性について考察してみます。
PDF の特徴の一つは「きれいに印刷できる」ことですから、ここでは画面表示用途の PDF は除外します。
つまり家庭用のプリンタできれいに印刷できてなおかつできるだけファイル容量の少ない PDF 作成を目指す、ということです。
見開きの2ページ分を一枚の画像として扱い、それを PDF にする場合を述べます。(複数ページにすると作成アプリが大きく限定されるため)
ちなみに複数の PDF ファイルを一つに結合するにはオカモト タケシ氏の pdfpdfpdf.com というフリーウェアを使えば可能です。(このソフトのネーミングは Windows 環境の負の側面がよく出ています。ソフトの名称が pdfpdfpdf.com で実際の実行ファイル名は pdfc.exe です。Mac ユーザーには理解し難い構造ですね。8+3 の呪縛ってまだあるんでしょうか?プログラム名と実際の実行ファイルの名前が一致しないことに違和感を感じないってのがどうにも・・・このような便利ソフトをフリーで公開して下さる作者には大いに敬意を表しますけど。)

← これが今回使用する題材です。
古いので変色していますが御勘弁を・・・
元画像はちょっと極端ですが 400dpi で取り込んであり、無圧縮 TIFF 形式で約27MBあります。
4541×2789ピクセルです。
   
← 100% 表示した例1
(ゴミ取りし忘れた箇所が1箇所ありますが気にしないで下さい)
   
← 100% 表示した例2

 

 
 

 

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