TOTALLY HOT

 

 

US Front US Back
US Innersleeve ←厚紙の内袋を同梱しており、コントラスト弱めで黄色味がかっている、と言うかピンクがかっている
写真は日本盤と同じものを使用
Side1のPlease Don't Keep Me WaitingとDancin' 'round and 'roundの歌詞・演奏者・作者・出版社等が片面、もう片面はTalk To Me以降の歌詞・演奏者・作者・出版社等が写真なしで印刷
US Inner Sleeve 1 US Inner Sleeve 2
MCA / MCA-3067 (US Original)
 
UK LP Front UK LP Back
←厚紙の内袋を同梱しており、コントラストは強めで日本盤と同じような色合いだが、写真が反転している またUK盤のみいつもどおり四隅が丸くカットされている
Side1のPlease Don't Keep Me WaitingとDancin' 'round and 'roundの歌詞・演奏者・作者・出版社等が片面、もう片面はTalk To Me以降の歌詞・演奏者・作者・出版社等が写真なしで印刷
UK Side1 UK Side2
EMI / EMA 789 (UK)
 
Japan LP Front Japan LP Back
JP Innersleeve ←厚紙の内袋を同梱しており、コントラストは強め
Side1のPlease Don't Keep Me WaitingとDancin' 'round and 'roundの歌詞・演奏者・作者・出版社等が片面、もう片面はTalk To Me以降の歌詞・演奏者・作者・出版社等が写真なしで印刷
Japan LP Side1 Japan LP Side2
JP Promo Side1
オビは左写真のタイプしか見たことありません
TOSHIBA-EMI / EMS-81140 (JAPAN)
 
 
Japan Box Set Front Japan Box Set Back
Japan Box Set Side1 Japan Box Set Side2
TOSHIBA-EMI / EMS-81568 (Japan Box Set)
日本盤なのにオビも厚紙内袋も付属せず…
   
MSFL Front MSFL Back
MSFL Side1 MSFL Side2
MFSL / MFSL 1-040 (1980 Pressed in Japan)
 
■日英米盤の違い

US ジャケットがやや赤みがかっている
私の手持ちではOLIVIAが黒文字

UK ジャケットは日本盤とUS盤の中間の色合い
少しコントラストが薄い
私の手持ちではOLIVIAが黒文字

JP ジャケットは黄色味がかっている
私の手持ち(数枚)ではOLIVIA白文字のみだった

 

 

 

 
MCA / MCAD-1642 (1990 US CD)
 
AUS front
AUS back AUS Inner
Festival / D 36771(1998 AUS CD)
 
JP CD ObiJapan CD 2001
Japan CD 2001 Back JP CD Inner
Universal / UICY-94715 (2010 Japan Papersleeve CD)
アナログ盤に近い自然な音質・音圧のCDはいつもどおりアメリカのMCADシリーズで、本当に自然な音です。LP時代にこのアルバムを聴いていた方はこのCDがおすすめです。1998年のオーストラリアのCDと日本の2010年のボックスセットCDはいつもどおりの大音圧CDですが、このTotally Hotに関してはオーストラリアCDの方が多少マシです。
このアルバムは当時の日本ではそれなりに人気があったのですが、2010年のボックスセット以降は2011年に1回CD化されたのみです。2010年以前は一度もCD化されませんでした。

 

 

■コメント
オリビアは1976年のDon't Stop Believin'以降セールスに陰りが見え始めました。その間の不振を埋めたのが日本市場だったのです。日本で Take Me Home Country Roads と Jolene が大ヒットし人気が爆発しました。しかしメインの米国市場を建て直す必要に迫られていたことに変わりはありません。特に前作の Making A Good Thing Better ではヒット曲が1曲も出ず苦しい状況でしたので、いったんベスト盤を出して体制の立て直しを図ります。
1978年に30歳になることもあり、何らかの変化・改革を行わない限りセールスの回復は望めない、という状況でしたが、そうした中で映画グリースへの出演が決まり、映画・音楽共に大ヒットとなりました。このグリースでの役柄が清純派サンディーからチョイワルのサンディーへの変身であり、そのことを自身の歌手活動にも当てはめていたことは以前から欧米のファンの間では知られていました。その変身を遂げたのが本アルバム Totally Hot です。グリースの大成功の直後でしたから商業的な勢いもあり、最高のタイミングだったと思います。アルバムジャケットは黒のレザー上下に身を包みハイヒールを履いたオリビアが大きな大理石の柱に寄りかかってこちらを見ている写真を用い、両手をジャケットのポケットに突っ込んで不良っぽさを演出しています。ただ表情が硬く、ちょっと怖いな、という印象を受けます。しかし裏面の写真では髪をかき上げて笑みを浮かべており、いつものオリビアで安心します。
アルバムの内容は1曲目の Please Don't Keep Me Waiting でいきなりガツンとかまします。とにかくドラムスが激しく、オリビアもロックっぽい歌唱を見せます。ちなみにドラムスはブレッドにいたマイク・ボッツです。後半の裏声によるアーというリフレインもこの曲の激しさの印象を強めています。曲の作者は You Won't See Me Cry と同じジョー・フォルシアとステフェン・シンクレアです。2曲目の Dancin' 'Round And 'Round は打って変わって柔らかい感じの曲で、この曲で今までのファンも一安心です。作者のアダム・ミッチェルは翌年自身のソロ・アルバム Redhead In Trouble でこの曲を取り上げており、ほぼ同様なアレンジでした。この曲は1979年7月に Totally Hot のB面としてシングルリリースされ、ACチャートで25位まで上昇しました。ちょっとカントリー風味の曲です。3曲目はオリビアの自作である Talk To Me です。この曲は最初全く好きになれなかったのを覚えています。従来のオリビアの曲とあまりに違いすぎて、、、冒頭の軽いギター、何だニュー・ウェイブか?違和感ありまくりでした。非常に軽薄な曲に思えたのです。もちろん今は好きですが。4曲目の Deeper Than The Night はちょっとディスコっぽい曲です。基本ロックなのですが、リズムはディスコですね。5曲目は Borrowed Time 何とオリビア自作曲の2曲目です。これはいい曲ですね。彼女は Don't Ask A Friend でも非凡な才能を見せ付けましたが、これも秀逸です。
続いてSide2の1曲目はヒットシングルの A Little More Love です。Please Don't Keep Me Waiting と同様このアルバムでのオリビアの変身を象徴する1曲です。作者はジョン・ファーラーです。出だしのちょっと重苦しいロックの印象からサビに移るととてつもなくメロディアスなポップへ変身。やはりジョン・ファーラーは天才です。今回のオリビアの変身を1曲の中にまとめ上げたような曲ですね。順序は逆ですけど。2曲目は Never Enough で作者はシャドウズ絡みのアラン・ターニーとトレバー・スペンサーそしてオリビアの旧友でありジョン・ファーラーの奥さんでもあるパット・ファーラーの3人です。中々渋いナンバーです。3曲目はタイトル・チューンの Totally Hot で作者はジョン・ファーラーです。いかにもジョン・ファーラーが好きそうなファンキーなナンバーで、今までのオリビアが取り上げなかったタイプの曲です。4曲目はエリック・カルメンの Boats Against The Current です。この曲はファンも多いことでしょう。オリビアの熱唱も見事です。最後の6曲目は Gimme Some Lovin' です。この曲には当時ぶったまげましたね。このアルバムでのオリビアの変身の究極とも言える曲だと思います。かなりヘヴィーなアレンジで、同時に Totally Hot でもそうでしたが黒人っぽさも併せ持った曲です。これはスペンサー・デイヴィス・グループのカバーであり、元々1966年にヒットしたナンバーでした。作者はスペンサー・デイヴィス、スティーヴ・ウィンウッド、マフ・ウィンウッドの3人です。
オリビアサイドは米国での成功にアルバムは曲数10がよいと考えていたようで、このアルバムでもそれは踏襲されています。
このアルバムを最初に聞いた時、あまりもの変貌ぶりに「これはちょっとついていけないな」と思ったことを覚えています。従来のファンの多くがそう感じたのではないでしょうか?今となっては何の違和感もなく聴けますが、当時の衝撃はけっこうなものがありました。

■シングル・カット
1978年11月 A Little More Love / Borrowed Time →全米チャートで3位、全英チャートで4位

1979年4月 Deeper Than The Night / Please Don't Keep Me Waiting →全米チャートで11位
1979年7月 Totally Hot / Dancin' 'Round And 'Round →全米チャートで52位(B面はACチャートで25位)


 


 

Side One
Side Two
1. Please Don't Keep Me Waiting / 愛は果てしなく
1. A Little More Love / 愛は魔術師
2. Dancin' 'Round And 'Round / 恋に揺れて
2. Never Enough / 裏切りの心
3. Talk To Me / トーク・トゥ・ミー
3. Totally Hot / さよならは一度だけ
4. Deeper Than The Night / 愛の炎
4. Boats Against The Current / 雄々しき翼
5. Borrowed Time / かなわぬ恋
5. Gimme Some Lovin' / ギミ・サム・ラヴィン

 

 

Recorded:Hollywood Sound Recording、Group IV Studios, Chrokee Studios
Engineered and mixed by David J. Holman
Second Engineers: Michael Carnivale, Terry Becker, Betsy Banghart, Bart Johnson, Ron Garrett, George Tutko, Bob Mocker
Mixed: Indigo Ranch - Malibu
Mastered by: Allen Zentz
Art Direction and Design: Ria Lewerke / RIA Images Photography: Claude Mougin
 
Produced by John Farrar Tracks arranged by John Farrar

 


 

 

 

 

 

 

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