US Front US Back
US LP Side1 US LP Side2
US Inner Sleeve 1 US Inner Sleeve 2
MCA / MCA-2186 (US Original)
 
UK LP Front UK LP Back
UK Side1 UK Side2
UK Inner 1 UK Inner 2
EMI / EMC 3124 (UK)
 
Japan LP Front Japan LP Back
Japan LP Side1 Japan LP Side2
JP Promo Side1 JP Promo Side2
Japan Inner 1 Japan Inner 2
TOSHIBA-EMI / EMS-80490 (JAPAN)
オビが上から掛ける方式の巨大なモノになっている
 
Japan Box Set Front Japan Box Set Back
Japan Box Set Side1 Japan Box Set Side2
TOSHIBA-EMI / EMS-81565 (Japan Box Set)
日本盤なのにオビも厚紙の内袋も付属せず…
 
■LPの音質について
このアルバムのLPの音質ですが、個人的にはUS盤>>UK盤>>>日本盤だと思います。
これら三つは大きく優劣があるわけではありませんが、強いて言うなら上記の順序だと思います。
UK盤はいつもどおりの硬い音で日本盤もそれに準じますが、日本盤にはノイズが極端に少ない、という利点があります。
US盤は非常に柔らかい、それでいて実に繊細な音です。ワンランク上の音ですね。
UK盤は2枚持っていますが、どちらも\3,000前後だったと思います。盤質はEx とNM の中間ぐらいです。
調べてみたら所謂マトリクス番号は2枚とも両面1でした。1以外あるのかな?
1枚は ONE OF BLAIR'S と BDI. の刻印があり、もう1枚は ONE OF BLAIR'S と G'DAY! の刻印でした。
ほとんどのUK盤は同様ではないかと思われます。
US盤は特に購入時点で埃だらけのものも珍しくないのでクリーニング必須です。歯ブラシクリーニング+バキューム方式がおすすめです。一般的にはUK盤が人気ですが、無駄に高価な場合が多いような気がします。人気が無く投売り状態の日本盤もUK盤に比べてそれ程音の鮮度が落ちる訳ではありませんし、ほとんどの人はブラインドで聴き分けすらできないと思います。

 

 

 

US CD US CD Back
MCA / MCAD-31082 (1987 US CD)
 
Japan CD 2001 Japan CD 2001 Back
Universal / UICY-3292 (2002 Jpan CD)
 
Jpan Papersleeve CD Front Japan Papersleeve CD Bsck
Japan Papersleeve CD Inner1 Japan Papersleeve CD Inner2
Japan Papersleeve CD Obi
Universal / UICY-94712 (2010 Japan Papersleeve CD)
 
SACD Front
SACD Inner
SACD Obi
Universal / UIGY-9078 (2011 Japan SACD)
 
東芝EMIを始めとする日本のレコード会社はオリビアのアルバムのCD化には消極的でしたが、それでもこの Come On Over は1998年10月、2002年3月(上記UICY-3292)、2005年9月と2010年のボックスセット以前に3回もCD化しています。LP時代によく売れたアルバムなので需要はあると踏んだのでしょう。2011年には何とSACDまで発売されていて、別格の扱いを受けています。1998年のCDは持っていないのですが、恐らく音的にオリジナルに近いのはこの1998年の日本盤CDとアメリカのMCADシリーズではないかと思われます。日本のSACDも一部では評価が高いですが、これは日本のマスターを元に制作されており、かなりおとなしめの音です。日本盤LPと比べてもかなり高音を抑えているな、という印象で音圧こそ自然ですが、ちょっと高域が足りないように感じます。2002年と2005年のCDは恐らく全く同一の音源で、これは2001年にMCAによって為されたリマスター音源であろうと思われます。かなりの大音圧CDであり、ヒスノイズも目立ちます。これを更に上回るのが2010年の日本リマスターCDであり、大音圧ここに極まれりという感じです。これらの大音圧CDはおすすめしません。

 

 

■コメント
1976年3月にアメリカで発売された彼女の7枚目のアルバムです。(イギリスは5月、日本では4月に発売)
イギリスのEMIから原盤供給を受けていた日本の方が早い発売というのも何だかなあ…という気がします。
前のアルバムでやや後退したセールスはこのアルバムでも回復せず、横ばいでした。しかし日本でドリー・パートンのカバーであるジョリーンが大ヒットし、アルバムも好セールスを記録します。

プロデューサーのジョン・ファーラーがシャドウズに在籍していた関係で、シャドウズのユーロヴィジョン・ソング・コンテスト絡みの曲を2曲取り上げています。特に It'll Be Me は後のロック転向を予感させる素晴らしい出来です。ジョン・レノン風のベースラインとボーカルのエコー、そしてジョン・ファーラーのトレブリーなテレキャスが独特のファンキーな雰囲気を醸しだしています。最終曲ではビートルズの The Long And Winding Road を取り上げ、完成した歌唱力を見せつけます。日本ではアイドル扱いで凄まじい人気でしたから、本来の歌唱とは別にステージ・アクションにも力を入れ始めました。

■Greensleeves のノイズ
2010年に日本でCDのボックス・セットが発売された時、この Come On Over も含まれていました。その後何度かカタログ番号を変えてバラ売り再発されましたが、それらを買われた方の中には Greensleeves の冒頭にノイズが入っていることに気付かれた方もいるかも知れません。(開始から8〜9秒のところ)

発売年月 タイトル リリース国 種別 カタログ番号 ノイズ有無
1976.3 Come On Over US LP MCA-2186 無し
1976.4 Come On Over Japan LP EMS-80490 有り
1976.4 Come On Over Japan カセット・テープ EMZA-3607 有り
1976.5 Come On Over UK LP EMC 3124 有り
1976.8 Don't Stop Believin' UK シングル盤 EMI 2519 無し
1980 Come On Over US LP MCA-37062 無し
1983.2 Come On Over Japan LP EMS-81565 有り
1987 Come On Over US CD MCAD-31082 無し
2002.3 Come On Over Japan CD UICY-3292 無し
2010.10 Come On Over Japan CD UICY-94712 有り
2011.9 Come On Over Japan CD UIGY-9078 無し

上表を見ると基本的な音源の流れが見えてきます。大元のアメリカの音源には無かったノイズがイギリスのEMIで入ったということ。EMI 経由で日本に入った音源にも含まれます。日本のCDであるUICY-3292にノイズがないのはアメリカ音源を使用しているからで、これはMCAまんまのバック・カバーからも分かります。
不可解なのはイギリスで発売されたシングル EMI 2519 です。アルバムには入っているノイズがシングル盤にはない、という不思議な事態になっています。レーベル表記もLPは P 1976 Olivia Newton-John (UK盤の一般的な表記)となっているのに、シングルは P 1976 MCA Records Inc. と異例な表記になっています。(デモ盤のみ)
もう一つ不思議なのは日本のSACDです。これは日本のコピーマスターを元にしており、それにはアナログ盤で分かるとおりノイズが入っているはずなのにSACDには含まれていません。憶測ですが、恐らくエンジニアが気付いてソフトで消したのではないかと思われます。

■シングル・カット
1976年3月 "Come On Over / Small Talk And Pride " →全米チャートで1976年1月に23位

 


 

Side One
Side Two
1. Jolene/ジョリーン
1. Don't Throw It All Away/恋にさよなら
2. Pony Ride /ポニー・ライド
2. Who Are You Now ?/フー・アー・ユー・ナウ
3. Come On Over/一人ぽっちの囁き
3. Smile For Me/微笑みを私に
4. It'll Be Me/いつも一緒に
4. Small Talk And Pride/意地っぱりな貴方
5. Greensleeves/グリーンスリーヴス
5. Wrap Me In Your Arms/貴方の腕に抱かれて
6. Blue Eyes Crying In The Rain/雨の別離
6. The Long And Winding Road/ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

 

 

Recorded at EMI, Abbey Road Studios
Engineers : Tony Clark, John Kurlander, Alan Rouse
Remixed at : Air Studios, London
Engineer : Michael Stavros
Tape Operator : John Walls
Orchestral Contractor : David Katz
Photography : Jeff Dunas
Art Direction : George Osaki
 
Orchestra Arranged & Conducted by : Steve Grey
Steel Guitar : B. J. Cole
Drums : Brian Bennett
Bass : Les Hurdle & Alan Tarney
Electric & Acoustic Guitars : John Farrar
Acoustic Guitar : Alan Parker
Keyboards : Graham Todd & Steve Grey
Vocal Group : Vicki Brown, Claire Tory, Pat Farrar, John Farrar
Vocal Group on "Greensleeves" : The Queen Singers
 
Produced by John Farrar

 


 

 

 

 

 

 

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