Have You Never Been Mellow 日本盤LPについて

 

 

日本盤 オビ Japan Original LP Back
  JP Disc Side1 JP LP Side2
     
日本盤オリジナルLP(75年9月プレス)
 
  Break Out 2000 Front Break Out 2000 Back
  Break Out 2000 Side1 Break Out 2000 Side2
  ブレイク・アウト2000 オビ ←上から掛けるタイプのオビ
ブレイク・アウト2000シリーズ(82年12月プレス)
 
  JP Box Set Front JP Box Set Back
  JP Box Set Side1 JP Box Set Side2
ボックスセット収録分(83年2月プレス)
 
  Have You Never Been Mellow (邦題「そよ風の誘惑」)は1975年4月20日に日本で東芝EMIからリリースされました。当時オリビアはアメリカで最初の商業的ピークを迎えていて、このアルバムもアメリカにおいて日英の2ヶ月以上前に先行リリース、シングルは1月にリリースされ3月の第2週には全米No.1となっていました。本家のイギリスでは日本と同じ4月に遅れてリリースされましたが、大して売れませんでした。実はこのアルバムは英国EMIが原盤権を持っていました。(I Honestly Love You のみフェスティバル・レコーズ帰属)そのEMIが2ヶ月も前にアメリカで先行リリースをしたのはやはり当時の売上状況を見てのことだと思います。10月に I Honestly Love You が全米No.1になったばかりでしたから、なるべく早く次の作品を投入したかったのでしょう。
アメリカでのヒットを受けて日本でもこのアルバムは好評をもって受け入れられました。このアルバムは日本で3回LPがリリースされています。1回目は前述の75年4月で、これはその後も長い間追加プレスされ続けました。82年12月もしくは83年1月にこのアルバムは「ブレイク・アウト2000」シリーズの一つとして¥2,000の廉価盤がリリースされました。当時日本では既にオリビア・ブームは去っていましたが、アメリカを中心に商業的なピークを迎えている時だったので、東芝EMIはまだ売れると踏んだのかも知れません。原盤権のことも大きかったでしょう。ただ私の記憶では当時まだ従来のLPが店頭に並んでいたように思いますが・・・上の画像を見て分かるとおり、ジャケットやレーベルは微妙に変更されていますので、一定数が追加プレスされたのは間違いありません。しかし新たにマスターからカッティングされたのかと言うとそうではなく、従来のプレスの続きからのようです。従って音質的には有利ではありません。製造現場ではレーベルのみが変更されて生産されたものと思われます。またこのブレイク・アウト2000シリーズの数ヵ月後(83年2月か3月)には何故かボックス・セットが発売され、それ用の追加プレスが発生しました。今回もジャケットとレーベルが微妙に変更されています。このボックス・セット用のLPも前回同様中身の音は前回のプレスの続きからのもので、音質的には今一でした。しかも前回は一応専用オビと新規のライナーノーツが用意されていたのに、ボックスセットにはどちらも付属しないという手抜き仕様でした。CD時代を目前に控え、東芝EMIはマザーやスタンパーが無駄にならないように最終生産をした、というのは考えすぎでしょうか?アナログ盤で総括するには時期的にやや早いような気がします。
 

 

 

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