実際に接続するには、適切なケーブルが必要になります。自分の機材のコネクタを見て何が必要なのかを把握しなければなりません。
オーディオのケーブルやコネクタには規格があります。
数えるほどしか種類がないので覚えてしまいましょう。
ノイズ対策のなされた業務用バランス(平衡)タイプと民生用アンバランス(非平衡)タイプがありますが、ここでは一般的なアンバランス・タイプについて述べます。
コネクタにはオスとメスがあり、オス(差し込む側)をプラグと言い、メス(差し込まれる側)をジャックと言います。

■デジタル(一応デジタルについても説明します)



光と同軸の2種類があります。いずれも1本のケーブルでステレオ信号をやりとりできます。
信号の規格はS/P DIF(SONY/PHILIPS DIGITAL INTERFACE)と呼ばれています。

光接続
光ケーブル
には通常のオーディオ機器に使われる角型のものとポータブル機器等で用いられる丸型の2種類があります。
機器には「OPTICAL」、「オプチカル」、「オプティカル」などと表記されています。opticalとは「光学の」「光学的」という意味です。
またこの端子を「TOSLINK」「トスリンク」と呼ぶ場合もあります。TOSは東芝の略です。
光ケーブルの特徴は比較的ノイズに強いこと、それほど長いケーブルがないこと、折り曲げに弱いことなどです。


↑出力側を見るとこのように赤く光っています。

↑よく見られる角型光ケーブルです。

 

同軸ケーブル
デジタルケーブルのもう一方の規格は同軸タイプです。
機器側には「COAXIAL」、「コアキシャル」などと表記されています。coaxialは「同軸の」の意味です。
これは外観上はRCAピンと同じ規格です。ただし、ビデオ・ケーブルと同じ75Ωのものが使われます。
専用のものも販売されていますが、ふつうはビデオ用のものを代用します。
昔は光よりこの同軸タイプの方がオーディオ・マニアには評価が高い傾向が見られましたが、今はどうなんでしょうか?


↑片側が光端子でもう一方が同軸の場合は変換器を使います。オーディオテクニカから販売されています。


↑同軸デジタル・ケーブルです。見かけ上は太めのRCAピン・ケーブルです。

 

 

 

 

■アナログ
音声信号の接続に使われるのは RCA ピンかフォーンのどちらかです。
フォーンには大小があり、それぞれにステレオとモノラルがあります。



RCAピン

オーディオ機器に一般的に用いられているコネクタはRCAピン・タイプです。
パソコンと接続するオーディオ機器(アンプ、カセット・デッキ等)のアナログ・コネクタはまず間違いなくピンジャックとなっています
機器に付属のケーブルは右チャンネルが赤、左チャンネルが白に塗られている場合が多く、一般ユーザにもなじみの深い規格です。
右チャンネルと左チャンネルのケーブルは独立していますが、たいてい1本にまとめられてプラグ/ジャックの部分で分岐するように作られています。


↑よく見られる赤白のピンプラグです。
一般的なオーディオ機器のアナログ出力→

↑このような形状をしています。接続はしっかりしていて簡単にははずれません。

↑市販の金メッキタイプです。

↑市販の金メッキタイプのピンジャックです。

↑赤白のピンジャックです。コードを延長する時などに使います。

 

フォーン・タイプ
楽器やヘッドホン等でおなじみの規格です。
ステレオとモノラルの2種類があります。ややこしいことにステレオ・タイプと外観上は全く同じでTRSフォーンというバランスの規格があります。TRSはTip、Ring、Sleeveの略でプラグ部分の各パーツを意味します。
TRSフォーン・プラグをステレオ標準プラグで代用できるのかどうかは私には分かりません。
またこのフォーンには2種類の大きさがあり、大きい方を「標準」、小さい方を「ミニ」と言います。
ミニはポータブル機器によく使われます。
フォーン・タイプはケーブルが抜けやすいという欠点があります。また、個人的な経験ではノイズの原因となりやすいように思います。
コネクタとしてはダメな規格ですね。(エフェクター・ケーブル等ギターを弾く人なら分かるはず)


↑あまり見かけませんが、L、R独立したケーブルの標準プラグです。

↑手前がステレオ標準プラグ、奥がモノラル標準プラグです。

↑ステレオミニプラグはこのような形状をしています。

↑手前がモノラルミニプラグ、奥がステレオミニプラグです。

 

■パソコン側のオーディオ端子
パソコン側の入力端子はステレオミニジャックの場合が多いように思います。



↑FMV S3 20Bの音声入出力ポート。全てミニジャックです。

 

 

 

 

 

 

 

Power Mac 7500の音声入出力ポート。→
マイクとスピーカーはミニジャックです。(右下)
音声入出力にはピンジャックをそなえています。


↑PCIカードを使った音声入出力ポート。
←PowerMac 9600は6つのPCIスロットをそなえています。
上3つはUltra SCSIカード、IDE RAID0カード、ビデオカードです。一番下はSUGOI CARDです。
下から2番目はRME DIGI96/8 PADオーディオ・カードです。
左2つはステレオ・フォーン規格の入出力です。まん中2つは光の入出力で一番右はXLRと同軸の入出力です。
下から3番目はYAMAHAのDS2416デジタル・ミキシングカードです。
左2つは同軸入出力で、赤白に塗られた右4つはアナログRCA ピンジャックの入出力です。

注)この組み合わせでは安定しなかったので、SUGOI CARDとRAIDカードの位置を入れ替えました。


ステレオ・ミニジャックを備えた一般的なパソコンとオーディオ機器を接続する場合は、一方がRCAピンプラグでもう一方がステレオ・ミニプラグのケーブルを準備する必要があります。

もしあなたのパソコンにRCAピンジャックが装備されていれば、両方ともRCAピンプラグのケーブルを買ってくればよいです。

カセット・デッキとの接続の場合はデッキとパソコンを直接つなげた方がよいですが、アナログ・レコードの場合は必ずアンプとパソコンを接続します。
私は個人的には、オーディオ機器は全てDATデッキのADコンバータ経由で同軸デジタルでパソコンのオーディオ・カードに接続しています。(面倒臭いので...)
が、基本的にはオーディオ用のCD-Rライターで焼くようにしています。

 

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