はっきりとは覚えていませんが、CDが普及したのは1980年半ばぐらいからだったように思います。
それまではLP、EPと呼ばれるアナログ・ディスク(当時は単にレコードと呼ばれることが多かった)が主流でした。
思うにアナログ・ディスク全盛の頃はオーディオの世界も盛り上がっていて、今のようにマニアックなものではなかったです。若者の間で普通に「TRIOのチューナーは音がよい」とか「カセット・テープにダビングしたけど録音レベルが低すぎた」とかいう会話が交わされていました。(少なくとも私の周りでは)

アナログ時代はカセット・テープにしろアナログ・ディスクにしろ、色々手間がかかって様々なノウハウが必要とされたため趣味性が高く、結果としてオーディオも盛り上がっていたように思います。
CD・MD全盛のデジタル時代になるとそれほど手間もかからなくなり、全てが手軽に行えるようになりました。
専門的知識やノウハウがなくても誰もがそこそこいい音を簡単に楽しめるようになったのです。そのことが結果的にオーディオの世界を衰退させたように思います。

私個人としてはどちらかと言うとデジタル派なのですが、CDの音には満足していません。
やはり最初に決まってしまった16ビット/44.1KHzという規格に大きな原因があるように思います。
そういう訳でDVD-Audio(24ビット/192KHz)には大きな期待をしていたのですが、いつまでたっても手軽な録音機が出ないし、盛り上がるのは映像分野ばかり・・・

話がそれましたが、昔は例えばオリビア・ニュートン・ジョンの曲を楽しもうと思ったらFMラジオから録音する(エア・チェック)かアナログ・ディスクを購入・レンタルするかしかなかった訳です。
音質的にはFMよりアナログ・ディスクの方が優れていたので、結果的にLP・EPを収集することになりました。

私の持っているオリビア・ニュートン・ジョンのLP・EPは大半が新品で購入したものです。
私は行き当たりばったりな性格なので積極的に在庫にないものを注文することはほとんどありません。
たまたまそこにあったものを購入する、というパターンがほとんどです。従っていわゆる「コレクター」ではありません。(もちろん私が万年貧乏なせいもあります)
また音質的な不安から中古レコードはあまり購入しませんでした。
とは言え全くゼロという訳でもなく中古で購入したものも多少はあります。

でそうしたものの中にはやはりとても聴ける状態ではないものも少しですがありました。
当時のレンタル・レコードのほとんどにも言えることですが、「一体どういう使い方をしたらこんなに酷い状態になるんだ?」と首を傾げたくなることがよくあります。
実は少し前にも会社の同僚からレンタルCDのコピーを頼まれて渋々引き受けたのですが、そのCDも記録面が傷だらけで指紋つきまくりの状態でした。
もちろんレンタルの場合は「どうせ自分のものじゃないし...」ということも原因でしょうが、どうも私が思うに根本的に取り扱い方を知らないのではないでしょうか?

このページを作った直接のきっかけは、最近"Dave's Place"にアップされた"Love Performance"の酷い音を聴いてのことです。ああいうノイズはある意味アナログ・ディスクにつきものの不可避的なものですが、きちんとした取り扱い方を知っていればかなりの程度防げるものなのです。
今から述べることは知っている人にとっては当たり前のことで、人によっては「その程度のことを偉そうに書くなよ」と思われるかも知れません。
が、どうも私は多くの人がごくごく基本的なことすら知らないのでは?という疑念を拭いきれないのです。

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送