■アーティスト：BREAD　（ブレッド）
■アルバム名：MANNA

A面
1. Let Your Love Go (Gates) 　元気の良いロック・ナンバーだがデイヴィッドの作品。分かりやすい曲だ。
2. Take Comfort (Griffin, Royer) 　動と静の対比が印象的な曲。ストリングスが効果的に使われている。
3. Too Much Love (Griffin, Royer) 　アコースティック・ギターの美しいアルペジオとエレクトリック・ギターのハーモニクスで始まる曲。ギター・ソロも中々よい。
4. If (Gates) 　ブレッドと言えばイフ、というぐらい有名な曲。やはりよく出来ているし傑作である。
5. Be Kind To Me (Griffin, Royer) 　渋いギター・ソロ、美しいハーモニー・ボーカル。典型的なブレッド節である。
6. He's A Good Lad (Gates) 　デイヴィッドらしい甘く美しいメロディーで、安心して聴ける曲だ。
B面
1. She Was My Lady (Gates) 　ボーカルに風呂場みたいなエコーがかかっている。うーむ、気になる・・・
2. Live In Your Love (Griffin, Royer) 　珍しくピアノで始まる曲。
3. What A Change (Gates) 　メロディアスな曲であり、オルガンが印象的に使われている。
4. I Say Again (Griffin, Royer) 　グリフィン/ロイヤーの作品なのだが思いっきりデイヴィッドを意識した曲作りになっている。珍しくピアノ・ソロが入っている。
5. Come Again (Gates) 　この曲もピアノで始まる。途中のリズムが何か変だ。何でこんなアレンジにしたのだろうか？
6. Truckin' (Griffin, Royer) 　しっとりとしたストリングスの前奏の後、全く曲調の異なる軽快なロックが始まる。これはグリフィン/ロイヤーの傑作の一つと言って差し支えないだろう。

David Gates - vocals, guitar, bass, keyboards
James Griffin - vocals, guitar, keyboards
Robb Royer - guitar, bass, keyboards
Mike Botts - drums

ブレッドのサード・アルバム。前作同様このアルバムでもストリングスが多用されている。
バンドとしてよりかっちりとまとまりのあるサウンドになっており、演奏能力も向上しているように感じられる。
先行してシングルカットされた "Let Your Love Go" が全米28位、その後の "If" が全米4位の大ヒットとなったが、アルバム自体は全米21位と前作よりやや後退した。
アルバム・タイトルのマナとは旧約聖書に登場する神秘的な食べ物のこと。（聖モーゼが奇蹟によって空から降らせたと言われている）
なおブレッドの音源には問題があるものがいくつかあり、その典型をこのアルバムに収録されたイフに見ることができる。以下にその詳細を述べる。
2.425秒付近　中央　大きくプチ
31.5秒付近　中央　チリチリ　will > never
58秒付近　中央（微妙）ポッ　two の後
1分7.71秒付近　左ch　プッ　dry の後
1分16.87秒付近　右ch　小さくプッ on me の後
1分22秒付近　中央　小さくプッ　places の部分
1分54秒付近　中央　小さくプッ　and when の後
2分10.87秒付近　右ch　小さくチッ　and I の部分
2分30.89秒付近　左ch　小さくチッ
（2007年の コンピレーション盤 The Works では冒頭のノイズのみ若干抑えられている）
マスター・テープそのものが損傷したのか散逸の類なのか、詳しい理由は不明であるが残念なことだ。