私が会社で Macintosh を使っていることは以前述べたとおりです。
「何で Mac なんか使ってんの？」と不思議に思っている方もおられることでしょう。
ちなみに私の勤める会社は DTP とも音楽とも全く関係ありません。
私の場合一日中パソコンの前に座っている訳ではなく、本業の合間に文書作成や表計算や POP 作成に使用する程度なので Mac でも Windows でも本当はあまり関係ないのですが、自宅で使い慣れており、勝手の分かった Mac を導入させてもらうことにまんまと成功した訳です。

で、いったん導入すると壊れでもしない限りなかなか買い換えというものは認められません。
私の使用マシンは PowerMac 7600/200 で、CPU が PowerPC 604e/200MHz、メモリが160MB、VRAM/2MB のオンボード・ビデオと、現在ではなかなか厳しい性能です。
ワープロ/表計算はクラリスワークスという軽いソフトなので上記の性能でも全く問題ないのですが、POP 作成時に行う画像処理が苦しい！
あまり遅いので自宅からパーツをこっそり持ち込んでパワーアップしてしまいました。
とは言え、CPU を604e/200MHz から G4/450MHz に、メモリを160MB から 256MB に、ビデオを VRAM/8MB の ix3D/Ultimate Rez に、CD-ROM ドライブを CD-R ドライブに、とまあ可愛らしいもんです。
OS は8.1なのでかなり快適な速さになりました。

でようやく本題ですが、Mac OS はバージョン10以前は基本的に不安定です。
私は7.5.2から使い始めていまだに9.1を使用している訳ですが、個人的な印象としては以下のようになります。

8.1は自宅ではまずまずの安定度で、世間での評判もまずまずなのですが、会社のマシンは何故かしょっちゅうコケます。
OS ごと落ちてしまうので、周囲の初心者まで「これだから Mac は・・・」とあきれかえる始末です。
プリンタの共有に重大な障害が起こり、業務に支障をきたすことも定期的に起こります。
その都度プリンタ・ドライバと共有ツールをインストールし直し、ディスクのチェック/デスクトップ・ファイルの再構築/PRAM のリセットといったお決まりの修復作業をするのですが、これが実に鬱陶しい！
うまくいかないと OS の再インストールになる場合もあり、忙しい時は「勘弁してよ状態」でした。

実は暇を見つけてはハードウェアのチェックとシステム・フォルダのチェックを行っていたのですが、どうしても原因が分かりませんでした。
恐らくプリンタの共有のせいだろう、と半ば諦めてきたのですが、ひょんなことから原因が判明したのです。

別の部署の FMV（Windows98 SE）から私の使用する Mac に毎朝あるデータを転送する必要があり、その実現の為に私は Dave というソフトを使用していました。
Dave とは Mac に NetBEAUI を組み込むソフトで、これを使うと Windows の共有フォルダに Mac 側から簡単にアクセスできます。
本当は FMV の方で FTP サーバを立てたいのですが、その FMV がやや動作不安定（余分な常駐入れまくり、デスクトップはショートカットだらけ、不要なインストール/アンインストールの繰り返しによるレジストリの不整合等原因ははっきりしているのだが、使用者が対処してくれない T_T）なため負荷を与えることはしたくないので、 Dave に頼っていたのでした。
そう言う訳で Dave は絶対に必須だったのです。

ところがある時たまたま Dave を組み込んでいない状態で作業せざるをえない状況が何日か続き、その間私のマシンが非常に安定していることに気付いたのです。
半日以上作業しても一度も落ちない、という NT 系 OS では当たり前の状況にようやく到達できたのです。
犯人は Dave でした。
このソフトは使い勝手は最高なだけに惜しいです。

結局朝一で Dave を組み込んだ状態で起動して必要なデータを転送し、その後速攻で組み込んでいないパーティションから再起動することで問題を解決できたのでした。