ビッグドライブのトラブル

 

Windows2000 を入れている RAID0 のハードディスクがまたまた不調になり、ハードディスクを2台入れ換えました。
Windows2000 をずっと快適に運用していたのですが、ファイルの断片化が進んできたのでデフラグをかけてみました。
すると何と青画面が出て固まってしまったのです!(青画面なんて久しぶりに見た・・・)
仕方なく電源を落として再度起動してみると、起動途中で RAID コントローラから異常ありのメッセージが出ます。
設定画面に移って色々試みますが、何をやってもダメ。
2台のうち片方が異常です。
バックアップを取っていないデータもかなりあったので、けっこうな損失となってしまいました。
調べるとハード的な故障ではないようですが、不安が残るので入れ替えることにしました。

もうさすがに RAID0 は懲りたので、ふつうにつなげることにしました。
私の PC は2004年6月末に購入したものですが、S-ATA コントローラを内蔵しておりビッグドライブにも対応しています。
S-ATA なら RAID0 ほどではなくてもそこそこの速度を期待できますので、S-ATA のドライブを2台購入しました。
買ったのは Hitachi の HDT725050VLA360 という 500GB のものです。
もちろん実際には
500GB × 1000 × 1000 × 1000 = 500,000,000,000 byte(5,000億バイト)
500,000,000,000 ÷ 1024 ÷ 1024 ÷ 1024 = 約465.7GB
な訳ですが。(1,024 計算で統一して欲しい...)

←今までの構成は左記のように内蔵3台、外付け4台でした。
システム的には XP と 2000 のデュアル・ブートです。
RAID0 コントローラは Promise の Fast Track TX2000 です。

で上記の 233GB 2台を 466GB 2台と入れ換え、内蔵の空きスロットに調子の悪かった USB ドライブの 112GB をケースから取り出して入れることにしました。
現在起動可能なのは XP のみですから、 XP から起動して[管理ツール]→[コンピュータの管理]→[ディスクの管理]でパーティションを作成してフォーマットします。
ところが2台の HDD を7つのパーティションに分け同時にフォーマットしたところ、まるで物理フォーマットをかけているかのような速度で物凄く遅いです。
あまりにも進行が遅いので3日目にフォーマットを中止し、Windows 2000 のインストール CD から直接フォーマットも行うことにしました。

早速 OS の CD を入れて BIOS で起動順序を変更し、Windows2000 の再インストールに取りかかります。
インストール先のパーティションを選択する画面で新規パーティションを作成する訳ですが、何故か 466GB のディスクが 128GB までしか認識されません。
「??? S-ATA 専用のドライバでも必要なんだろうか?」
パーティションの作成も成功したりしなかったりで、何か挙動不審な感じです。
結局 S-ATA のディスクには Windows 2000 をインストールできないので、原因究明は一時棚上げにし、USB ドライブから取り出した 112GB にインストールすることにしました。
これなら内蔵 ATA 接続ですし容量も 128GB 以下ですから、問題は起きないはずです。
予想どおり順調にインストールが進んで再起動を促され、再起動します。
ところが!!!
一通りインストールが終わって再起動をかけると、黒色背景に白抜き文字で何やらメッセージが出てきて起動できません。
何度やっても同じです。
「???何故だ?」
少し考えて原因が分かりました。
そのドライブは拡張パーティションだったのです。(何じゃそれ)
さすが Windows、インストールの段階では何の警告も出さず、いざ起動の段階でも原因を連想しづらいエラーメッセージを出すとは・・・

その 112GB のディスクにはバックアップのデータがたくさん入れてあるため、パーティションの削除をするのはためらわれました。
しかも Windows 2000 のインストールを一通り終えていたので、XP の起動用不可視ファイルが書き換えられてしまっていて XP からも起動できません!
「あわわわわ、面倒臭いことになっちゃったよ・・・」
どうしようもないので112GB のディスクはいったん取り外し、元々 RAID0 で使っていたうちの1台を取り付けて、今度は起動可能な[プライマリ パーティション]を作成して Windows 2000 をインストールし直します。

ようやく Windows 2000 のインストールに成功し、サービスパックを当てて最新の状態にしたり、ドライバを組み込んだりします。
もちろん件の XP の入ったドライブは、早速バックアップフォルダから正常な不可視ファイルを上書きコピーして起動可能なように変更しておきます。
でメインの増設 S-ATA ディスクですが、Windows 上でフォーマットを試みたり[ディスクの管理]を使ったりしますがやはり 128GB までしか認識されず、アクセスできないドライブがあったり、chkdsk を受け付けなかったりと相変わらず挙動不審です。
原因を探るべくネットで情報を漁っていると、ようやくそれらしき情報に辿り着きました。
まとめると Windows 2000 で 128GB 以上のハードディスクを認識させるためには、以下の条件が必要です。

1. BIOS やコントローラが対応していること
私が今までビッグドライブを問題なく使用できたのは、両方とも対応していたことと、USB 経由および RAID0 経由だったからのようです。
2. Windows 2000 SP3 以降であること
インストーラが 128GB までしか認識できなかったのはこのせいだったようです
3. レジストリを追加すること

この最後の項目がキモです。
さすが Windows です。どこまでも不親切な設計で恐れ入ります。
レジストリの操作は危険なためここに方法を詳述しませんが、MS のサイトの「Windows 2000 における ATAPI ディスク ドライブへの 48 ビット LBA サポート 」というページに詳しく書かれているので、知りたい方は検索で飛んで下さい。
MS のサイトは全般的に分かりづらい書き方なので、「128GBまでしか認識されない」とか「EnableBigLba」の語句で検索をかければたくさん解説ページがあることと思います。
以上のように大変な苦労の末、ようやく S-ATA のビッグドライブを使えるようになれたのでした。

 

 

 

 

 

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