80年代中盤以降続いている一般社会のオーディオ離れにより、
今やオーディオ趣味というものは完全にマニアックな、「おたく」の分野となってしまったのだなあ、と実感します。かつてのオーディオ界の隆盛を知っている者としては何とも寂しい限りです。
私の機材はピュア・オーディオとはほど遠い安物ばかりなのですが、オーディオは昔から大好きなのです。(そもそもパソコンを買ったのも音声をデータとして扱えることを知ったから)オーディオの世界は一つの機材に50万円以上注ぎ込むなんてのがフツーなので、私のような貧乏人にはハイエンドな世界は夢のまた夢なのですが、ショボい機材でもけっこう楽しめます。
かつて私はこのページでいつまでたっても 24bit/192kHz の時代にならないことを嘆きましたが、2013年現在では「ハイレゾ」として一部の間で定着しており喜ばしい限りです。私を含め一部の愛好家が DTM 用の機材を使って楽しんでいた PC による音楽再生は今や安価な USB-DAC の出現によって「PC オーディオ」として完全に市民権を得ました。HDTracks を始めとするダウンロード販売も少しずつ増えてきています。でも個人的にはやはりレコード再生ですね。アナログ・レコードの愛好家には様々なタイプがいて、単なる懐古趣味の人や再生の手間そのものを楽しむ人等様々ですが、私のように音そのものに興味があって他のことはどうでもよい人間にとっては、レコードの音を手軽に即再生できる PC の存在はなくてはならないものです。昔カセットテープに録音して聴いていた頃に比べると隔世の感があります。本当によい時代になりました。
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