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1966年末もしくは1967年初頭にThe Trendの残党が結成したバンド。
それまでリードボーカル/ギタリストを務めていたBruce Turnerが脱退し、残った４人のメンバー − Michael Giles （ドラムス、ボーカル）、弟のPeter（ベース、ボーカル）、
Allan Azern （ピアノ、ボーカル）と Michael Blakesley （トロンボーン、ボーカル） − がTHE BRAINとして再編成した。
1967年5月には Parlophone レーベルから
"Kick The Donkey"/"Nightmares In Red" という7インチ・シングル盤が発表されている。（Parlophone
R5595）
1995年に発売された TOKYO FM 出版発行の「地球音楽ライブラリー キング・クリムゾン」によると、A面が
"Kick The Donkey" で ジャイルズ兄弟の共作、B面が "Nightmares In Red"
でピーターのクレジットになっているようである。
曲自体は "A WEIRD PERSON'S GUIDE TO KING CRIMSON"（ブートレッグ）に収録されているので聴かれた方も多いと思う。
ブートレッグのライナー・ノーツには「ロバート・フリップが演奏している初めてのレコード」と書かれているが、時期的に言ってフリップが参加している可能性はない。ギターも聴こえないので参加していないのは間違いないだろう。
"Kick
The Donkey" （By Giles Giles）
いきなりブラスで始まる明るい陽気な曲。雰囲気としては後の "Cheerful Insanity"
に通じるものがある。
やや売れ線狙い気味の曲調である。
リード・ボーカルはマイケル？それともピーター？（ピーターにしてはうますぎる...）
ちょっと聴いた感じでは、まるで Greg Lake が歌っているように聴こえる。
ブラス以外にオルガンと、ビブラフォン（エレピか？）のような音も聴こえる。
歌詞を下に記した（よくわからない箇所もあるのだが）。
Oh, mule and mule and
Yeah, come on, come on
I'm gonna show ya
Oh, I'm gonna show you how to kick the donkey with me
I could fool, like the mule
I kick the donkey
Oh, mule and mule and
Go on, go on
Put on your riding boots
Yeah, put on your riding boots and kick the donkey with me
I could fool, like the mule
I kick the donkey
(Hey) Oh, KIck the donkey
(Hey) Oh, Kick the mule
(Hey) Yeah, kick the donkey
Oh, mule and mule and
Yeah, stay on, stay on
Just keep on riding
Just keep on riding and kicking the donkey with me
I could fool, like the mule
I kick the donkey
(Hey) Oh, KIck the donkey
(Hey) Yeah, Kick that mule
(Hey) Baby, kick that donkey
Oh, mule and mule and
Come on, come on
I'm gonna show ya
Oh, I'm gonna show you how to kick that donkey with me
I could fool, like the mule
I kick the donkey
Oh, no, baby
Oh, come on, kick that mule
Come on, donkey, come on, come on
"Nightmares
In Red" （By Peter Giles）
危うい調子のピアノで始まる曲。（Al Kirtley か？）
この曲も "Cheerful Insanity" に通じるものがある。（"Insanity" の方だが...）
ピーターの狂気が前面に出ている。
リード・ボーカルはおそらくピーターだと思われる。
前曲と同様ブラスとオルガンとピアノが聴こえる。
歌詞はあまりにも不明箇所が多すぎるので割愛させて頂く。
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