ジャイルズ・ジャイルズ&フリップは、あのキング・クリムゾンの前身のバンドです。 多くの人に指摘されているとおり、キング・クリムゾンの存在がなければこのジャイルズ・ジャイルズ&フリップというユニットが光を浴びることは決してなかったでしょう。 しかし、一方で彼らの音楽は一般の評価である「凡庸で退屈」で片付けられるには惜しいものがあると思います。 確かに物凄い傑作は作れなかったかも知れませんが、よく聴き込めば美しいメロディーや熟練した演奏を楽しめますし、ジャイルズ兄弟(特にマイケルの)素晴らしいボーカルを堪能できます。 クリムゾンなしでもっと評価されてもいいように思います。 |
Giles, Giles & Fripp の歴史
|
日付 |
出来事 |
1960年1月29日 | Michael Giles と Peter Giles
が Johnny King and the Raiders に加入 Johnny King/Vocal、 Graham Douglas/Guitar、 Roger Collis/Guitar、 Michael Giles/Drums、 Peter Giles/Bass |
1961年x月 | Robert Fripp が The Ravens
を結成 Robert Fripp/Lead Guitar、Gordon Haskell/Bass、Tino Licinio/Lead vocal & Rhythm guitar、Graham Wale/Drums ドラマーは Christopher Ferguson に交代した ベースは当時の親友だった Gordon に Fripp 自身が手ほどきした |
1961年8月27日 | Giles 兄弟が Johnny King and the Raiders を脱退 |
1961年8月28日 | Giles 兄弟が Dave
Anthony and the Rebels に加入 Michael Giles/Drums、 Peter Giles/bass、 Al Kirtley/Guitar、 Tony Head/Vocal このバンドは元々 The Furies という名前でリード・ギタリストの Jeff がリーダーだったが、Al Kirtley 加入後 Jeff が脱退し、その後まもなくボーカルの Les Fisher も抜けた。 代わりに加入したのがボーカルの Tony Head で、バンド名を Tony and the Ramrods に変更した。 Tony Head/Vocal、Al Kirtley/Guitar、Howard "Eddie" Parsons/Drums、John "Jet" Berryman/Bass まもなくしてバンド名は Dave Anthony and the Ravers に変更された その後リズム部隊の Jet と Eddie が抜けて Giles 兄弟が加入し、バンド名は再び Dave Anthony and the Rebels に変更された |
1961年11月4日 | Giles 兄弟が The
Dowland Brothers and the Soundtracks に加入 Dave Dowland/Vocal、Gordon Dowland/Vocal、Michael Giles/Drums、Peter Giles/Bass、Alan Barry/Guitar、Roy Philips、Mike Picket |
1961年11月11日 | Giles 兄弟が Dave Anthony and the Rebels を脱退 |
1962年春 | Fripp が The Ravens を脱退 |
1962年8月 | The Dowlands and the Soundtracks が OLOLE からシングル "Little Sue" b/w "Julie"をリリース |
1962年12月 | The Dowlands and the Soundtracks が OLOLE からシングル "Big Big Fella" b/w "Don't Ever Change"をリリース |
1963年x月 | Fripp は The Douglas Ward
Trio と共にチュートン・グレン・ホテルでギターを演奏 他にも同様なダンスバンドでの仕事を地元のホテルで兼任する(1964年まで続けた) |
1963年4月 | The Dowlands and the Soundtracks が OLOLE からシングル "Break Ups" b/w "A Love Like Ours"をリリース |
1963年9月14日 | Giles 兄弟が The Dowland Brothers and the Soundtracks を脱退 |
1963年9月27日 | Giles 兄弟が The
Sands Combo に加入 Graham Douglas、 Roger Bone、 Dave Anthony/Vocal、 Pat Sheehan/Drums、 Nigel Street/Sax、 Al Kirtley/Piano |
1963年11月12日 | Giles 兄弟が The Sands Combo を脱退 |
1963年11月16日 | Giles 兄弟が The
Interns に加入 Peter Giles/Bass、Roger Collis/Guitar、Michael Giles/Drums |
1963年12月4日 | Giles 兄弟が The Interns を脱退 |
1964年1月8日 | Giles 兄弟が Trendsetters
Ltd. に加入 Nigel Street/Sax、 Al Kirtley/Piano 、Michael Giles/Drums、 Peter Giles/bass、Michael Blakesley/trombone |
1964年春 | Fripp はダンスバンドでの仕事を続けながら
The League of Gentlemen を結成 Robert Fripp/Lead guitar、Gordon Haskell/Bass guitar & Support vocal、Tino Licinio/Rhythm guitar & Support vocal、Stan Levy/Drums、Reg Matthews/Lead vocal |
1964年3月26日 | Trendsetters Ltd. が最初のシングル "In a Big Way/Lucky Date" を Parlophone からリリース |
1964年4月 | Giles 兄弟はプロに転向する( Trendsetters Ltd. に在籍中) |
1964年7月 | Trendsetters Ltd. が2枚目のシングル "Hello Josephine/Move On Over" を Parlophone からリリース |
1965年8月13日 | The League of Gentlemen
がシングル盤 "Each Little Falling Star/And I Do Now" (Columbia DB-7666)
をリリース ※これに Fripp と Haskell が参加しているかについては諸説があり、そもそも同名の別バンドという説もある |
1965年8月27日 | Trendsetters Ltd. が4枚目のシングル "I'm Coming Home/You Sure Got A Funny Way Of Showing Your Love " を Parlophone からリリース |
1965年9月頃 |
Fripp は LOG を脱退した少し後にマジェスティック・ホテルのダンスバンドである The Majestic Dance Orchestra でギターを弾くよう要請される(前任の Andy Summers が Zoot Money と共にロンドンへ引っ越してしまったため) |
1965年11月 |
Michael Giles が "One In A Million" を作曲・作詞 |
1966年2月 |
The League of Gentlemen
がシングル盤 "How Can You Tell/How Do They Know" (Planet PLF-109)
をリリース ※これに Fripp と Haskell が参加しているかについては諸説があり、そもそも同名の別バンドという説もある また "How Do They Know" にはサックスのソロが、"How Can You Tell" にはブラス(ストリングス?)が入っていることも疑惑に拍車をかけている |
1966年10月 |
Michael Giles が "The crukster" を作曲・作詞 |
1966年12月 | The Trend として Page One Records からシングル"Boyfriends And Girlfriends" b/w "Shot On Sight"をリリース |
1966年12月-1月? |
ギタリスト兼リードボーカルの Bruce Turner が脱退 |
1967年3月8日 |
The Brain が EMI の De Lane Lea スタジオで録音 |
1967年3月14日 | 同上 |
1967年3月 |
Michael Giles が "How
Do They Know " を作曲・作詞 Michael Giles が "JUST GEORGE" を作詞 |
1967年4月 |
Michael Giles が "The
Sun Is Shining" を作曲・作詞 Robert Fripp が "Little Children" を作曲・作詞 |
1967年5月 |
THE
BRAINとして"Kick The Donkey"/"Nightmares In Red"
7インチシングルを発表 |
1967年5月16日 |
Fripp がプロ転向を決意 |
1967年6月1日 | The Brain が EMI の De Lane Lea スタジオで録音 |
1967年6月 |
Peter Giles が "Digging
My Lawn" を作曲・作詞 Michael Giles が "Thursday Morning" 、"Elephant Song" を作曲・作詞 |
1967年7月 |
Peter Giles が "North Meadow" を作曲・作詞 |
1967年8月5日 | Giles 兄弟が The Brain(旧 Trendsetters Ltd. )を解散 |
1967年8月28日 |
Robert Fripp がボーンマスのビーコン・ロイヤル・ホテルにてGiles 兄弟のオーディションを受ける |
1967年9月19日 |
Peter Giles が the Dowland Brothers から Revox F36(テープ・レコーダー)を購入 |
1967年9月19日〜 |
ビーコン・ロイヤル・ホテルの地下室で Revox F36 を使って録音開始 |
1967年9月末頃 |
3人でロンドンに引っ越す |
1967年10月 |
Robert Fripp が "THE SAGA OF RODNEY TOADY " を作詞 |
1967年10月16日 |
93A Brondesbury Road NW6 のアパートに引っ越す |
1967年10月17日 |
ソーホー地区フリス通りのラ・ドルチェ・ヴィタというレストランで Doug Ward というアコーディオン奏者と4人編成でライブ演奏を始めるが、 Doug Ward はまもなく運転トラブルで暴行を受け入院してしまい、その後ソーホー地区の姉妹店ラ・ドルチェ・ノットでモレーノという名のイタリア人歌手兼ギタリストのバックを11月4日まで務める。 |
1967年11月 |
Peter Giles が Brondesbury Road のアパートの広い居間を間に合わせの録音スタジオに改造 |
1968年2月 |
Peter Giles が "Newly-Weds"
を作曲・作詞 Robert Fripp が "Erudite Eyes" を作曲・作詞 |
1968年2月14日 |
デッカレコードとレコーディング契約を結ぶ |
1968年2月26日 |
デッカレコードのNo.2 スタジオでアルバムの録音を開始(5月18日までの4日間) |
1968年3月 |
Peter Giles が "Call
Tomorrow" を作曲・作詞 Robert Fripp が "Suite No.1" を作曲・作詞 |
1968年5月10日 |
"One In A Million"/"Newly-Weds"(Deram/DM 188)がシングルカットされる(Peter Gilesの主張) |
1968年5月28日 | "One In A Million"/"Newly-Weds"(Deram/DM 188)がシングルカットされる(デモ盤の記載) |
1968年6月7日 |
Judy Dyble と Ian McDonald が加入(6月1日付メロディーメイカー紙のメンバー募集広告を見て Peter が電話をかけ、当時 Judy と付き合っていた Ian とともに知り合いになる) |
1968年6月28日 | "One In A Million"/"Newly-Weds"(Deram/DM 188)がシングルカットされる(Robert Fripp の主張) |
1968年夏 |
Judy Dybleと Ian McDonald が "I
Talk To The Wind"、"Murder"、"Make It Today"
の3曲を録音。 |
1968年7月初頭 |
Judy Dyble が離脱、Ian が Peter Sinfield を紹介する(Sinfield は Ian の曲作りのパートナー) |
1968年7月6日 |
デッカの West Hampstead-located Studio I で次のシングル用に "Thursday Morning" のリミックス作業(Ian がボーカルとクラリネットをダビング) |
1968年9月6日 |
アルバム"The Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp"(Deram/DML 1022 [mono] | SML 1022 [stereo]) 発売(Metaphormosis 記載) |
1968年9月12日 |
BBC ラジオの "My Kind Of Folk" という番組で Al Stewart のバックを務める(トリオで出演) |
1968年9月13日 | アルバム"The Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp"(Deram/DML 1022 [mono] | SML 1022 [stereo]) 発売(Robert Fripp の主張) |
1968年9月26日 |
アルバム"The Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp"(Deram/DML 1022 [mono] | SML 1022 [stereo]) 発売(The Brondesbury Tapes 記載) |
1968年10月11日 |
"Thursday
Morning"/"Elephant Song "(Deram/DM 210)がシングルカットされる ただし "Thursday Morning" はイアンのクラリネットとボーカルがオーバーダビングされたもの |
1968年10月17日 | Eamonn Andrews T. V. Show で "The Elephant Song" のライブを演奏 |
1968年10月28日 |
デッカのスタジオで "Why Don't You Just Drop In?", "She's Loaded", "Under The Sky" の3曲を録音 |
1968年10月29日 |
同上 |
1968年10月31日 〜11月2日 |
ダンロップ・タイヤのCM撮影のためロス・オン・ワイへ4人で出かける。 (後にMichael Giles と結婚する女優の Mary Land も同行) |
1968年11月15日 |
Deram への契約上の義務が完了し、Michael Giles と Robert Fripp の間で次のバンドであるKING CRIMSON の結成について話し合いがもたれる |
1968年11月16日 |
BBC の TV 番組 "Colour
Me Pop" の撮影(バッキングトラックは Brondesbury Road のアパートで古いRevox を使って録音された) Michael Giles によると "Erudite Eyes" のコーダ部分を即興で演ったとのこと 番組での演奏曲目は "Elephant Song", "Thursday Morning", "Newly Weds", "Digging My Lawn", Erudite Eyes", Make It Today", "Why Don't You Just Drop In", "She Is Loadsd" の8曲で基本的に口パク |
1968年11月30日 |
BBC の TV 番組 "Colour Me Pop" の放映 |
1968年12月 |
Peter Giles が脱退(8年間に渡るツアーに明け暮れた生活と結局それがいかなる成功にも結びつかなかったことからこれまでの生活に大きく幻滅し、バンド内で反抗的になっていた。 Michael によるとたまたまあるビジネスマンの新しいグループへの投資話に Michael と Fripp が興味を持った時 Peter が猛反対して脱退した。 Ianによるとやはり直接のきっかけは Greg の加入が原因で脱退したとのこと。) |
GGF から King Crimson へ
|
Giles, Giles & Fripp の紹介で必ず言われるのはキング・クリムゾンとの音楽性の乖離、アルバムがつまらないこと(私はそうは思いませんが・・・)、フリップ参加の奇妙な経緯です。 マイケル・ジャイルズはクリムゾンの歴代ドラマーの中でも比較的高く評価されています。確かに初期クリムゾンでの彼のプレイは独創的であり、あの独特な硬い音のチューニングと共にとても印象に残るものです。しかし彼は作曲家とボーカリストという別の側面も持っていました。 弟のピーター・ジャイルズもベースのプレイは比較的高く評価されています。ただ後に加入するジョン・ウェットンのベースが凄すぎて、ピーターを含めた何人かのベーシストが霞んでしまった感があります。。ピーターは兄のマイケルと逆にボーカルは今一つでしたが、作曲能力にとても光るものがありました。これは個人的な推測ですが、何でも器用にこなしてしまう「出来る兄」に対するコンプレックスのようなものがピーターにはあったのかも知れません。マイケルの健康的な曲に対し、ピーターの作曲にはしばしば狂気が見え隠れしているように感じられます。特に "Murder" などはクリムゾンで取り上げても違和感がなかったのではないかと思いますね。 |
ディスコグラフィー
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:1979年 | |
■媒体:LP (KING RECORD K16P-9081) | |
1968年にリリースされたジャイルズ、ジャイルズ&フリップのスタジオ・アルバムです。 オリジナルの英国 DERAM 盤はモノラルとステレオの2種類が発売され、それ以外に後年再発されたリイシュー盤が何種類かあります。 発表時は全く売れなかったアルバムなので、オリジナル DERAM の 1st プレスの状態の良いものを入手するのは至難の業ではないでしょうか? 私が所有しているのは1976年にキング・レコードから再発された「ブリティッシュロック名盤 1600 - プログレッシヴ・ロック編」シリーズのものですが、音質的には悪くないように思えます。 キング・レコードからは1972年にDL 31が、1976年にSL 287が出ていますので、私のK16P-9081は3度目のリリースのようですね。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:1989年11月1日 | |
■媒体:CD (POLYDOR P25L 25052) | |
1989年に初めて
CD 化されたジャイルズ、ジャイルズ&フリップのスタジオ・アルバムです。 収録曲はオリジナル・アルバムと全く同一で音質的にも LP に近いマスタリングとなっています。 CD は低域〜中域(11kHz 以下)をほんの少し下げて、代わりに 11kHz 〜 17kHz の中高域を少しブーストしています。 目立つ部分をイコライジングして音質がアップしたように見せ掛けている訳です。 逆に聴こえにくい 17kHz 以上は大きく抑えてしまい、20kHz を少し越えたところでバッサリ切ってしまっています。 聴感上はややこじんまりした音で、クリアですが少し迫力に欠ける音です。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:1992年 | |
■媒体:CD (DERAM 820 965-2) US盤 | |
1992年に再発されたジャイルズ、ジャイルズ&フリップのスタジオ・アルバムです。ヨーロッパでも同様のCDがリリースされました。 ボーナストラックが6曲追加されていて貴重なリリースとなっています。 追加されたのは "She Is Loaded"、"Under The Sky"、"One In A Million - Mono Single Version"、"Newly Weds - Mono Single Version"、"Thursday Morning - Mono Single Version"、"Thursday Morning - Stereo Single Version" です。 音質的には89年の CD よりほんの少しだけ高域をアップさせた感じで、大きな変化はありません。音質・音圧・選曲ともにこのCDがベストでしょう。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2001年6月13日 | |
■媒体:CD (Universal / UICY-9062) | |
2001年に日本で再発された紙ジャケ盤で、ユニバーサル・ミュージックの鈴木ユメトキ氏によるリマスターが施されています。LPの音に慣れた耳にはやや違和感のある音で、音圧も上げられています。周波数域も 11kHz 〜 18kHz がブーストされています。音作りは時代によって流行があり仕方がないことですが、個人的には前の音の方が自然だったと思います。 92年CDと同様ボーナストラックが6曲追加されています。このリリース以降日本盤CDは全て6曲のボートラ付きのリリースとなります。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2008年3月24日 | |
■媒体:CD (ESOTERIC ECLEC 2049) UK盤 | |
92年のCDの続編でほんの少し音圧が上げられていますが、日本盤リマスターのように極端な音になっていないのはさすがですね。ヒスも少なくよいリマスターだと思います。 | |
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2010年11月24日 | |
■媒体:CD (Universal UICY-20050) | |
9年半ぶりに再発された Cheerful Insanity で、日本では3度目のCDです。 全体に大きく音圧が上がりちょっと極端な音になっています。 LP と比べても大きく音圧が上がっており、周波数域も 11kHz 〜 18kHz がブーストされています。 音作りは時代によって流行があり仕方がないことですが、個人的には前の音の方が自然だったと思います。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2013年6月26日 | |
■媒体:CD (Universal UICY-75649) | |
2013年に再発された紙ジャケ版で、日本では4度目のCDです。 | |
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2013年9月17日 | |
■媒体:LP (Cherry Red Records CRP203) | |
2013年に再発されたUK盤LPです。 ボーナストラックが2曲追加されています。("She Is Loaded" と "Under The Sky") UK盤なのでひょっとしたらオリジナル・マスター使用か?と期待を抱かせますが、何せ1968年の録音ですからCD用のマスター使用かも知れません。 ジャケットの右上から初めて DERAM の文字が消えました。 |
|
The Cheeful Insanity of Giles Giles & Fripp / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2021年4月28日 | |
■媒体:CD (Universal UICY-79451) | |
日本では6度目のCDです。(2016年1月20日に輸入盤CDにオビをつけたものが発売された) Amazonで1,000円を切る価格で販売されました。 |
|
Metaphormosis / Giles, Giles & Fripp | |
■リリース:2001年 | |
■媒体:LP (TENTH PLANET TP049) | |
2001年に突如リリースされたアウトテイク集です。 1,000枚限定プレスの LP で通常より重い盤になっています。 |
|
Brondesbury Tapes/ Giles > Giles > Fripp | |
■リリース:2001年 | |
■媒体:CD (VOICEPRINT VP235CD) | |
LP だけで CD は出ないのか?と思っていたら呆気無く発売された
CD 版です。 しかし収録内容が LP と微妙に異なっており、曲数も増えています。 |
|
Syde Tryps Seven/ Various Artists | |
■リリース:2001年 | |
■媒体:LP (TENTH PLANET TP 052) | |
これまた2001年にリリースされたウルトラマニアックな1,000枚限定の
LP です。 しかし何で LP なんでしょうね? ふつうに CD でリリースすればいいのに・・・ 本作の目玉は何と言っても THE BRAIN の未発表音源でしょう。 "Nobody Knows The Game"、"Shot On Sight"、"One In A Million"、"Murder"、"Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine" の5曲が収録されています。 |
|
1962 > 1967/The Giles Brothers | |
■リリース:2009年 | |
■媒体:CD (VOICEPRINT VP500CD) | |
ジャイルズ兄弟の GGF
以前の音源を集めたもので、The Dowland Brothers & The Soundtracks が6曲、Trendsetters
Ltd. が10曲、The Trend が2曲、The Brain が6曲、合計24曲の収録となっています。 印刷された曲順表記が誤っていたことでも話題になりました。 音質がブートレッグ以下で完全にマニア向きアイテムとなっています。 |
|
Young Person's Guide To King Crimson/King Crimson | |
■リリース:1976年 | |
■媒体:LP (POLYDOR 35MM 0270/1) | |
カタログ落ちしてしまったクリムゾンの最初のベスト盤。当時アルバム未収録曲だった
"Groon" と Judy Dyble ボーカルの "I Talk To The Wind" が含まれていることで話題となりました。 "Groon" は元々 "Cat Food" んおシングル B 面に収められていた曲で、名義こそキング・クリムゾンですが演奏は Giles, Giles & Fripp の3人ですし、"I Talk To The Wind" は完全に GGF +イアン&ジュディーです。 音質的に「宮殿」収録曲は音質が大幅ダウン、"Ladies of The Road" は何故か音質アップ、「レッド」収録曲はほぼ同等、「戦慄」収録曲は少しダウン、「暗黒」収録曲はほんの少しダウンしていて、1st アルバムの音質劣化が目立ちます。 |
|
Young Person's Guide To King Crimson/King Crimson | |
■リリース:1990年 | |
■媒体:CD (Virgin VJCP-3001, 3002) | |
上記の CD 版で、当時世界初
CD 化されたにもかかわらずすぐ廃盤になってしまいました。 音質は基本的に LP とよく似ていますが、LP の場合当然使用するカートリッジ等で大きく変化します。 うちの環境(国産の普及品)では CD の方が軽く薄い音の傾向にあるように感じます。 "Groon" では 19.6kHz 付近でバッサリ切られ、"I Talk To The Wind" では 11kHz 〜 16.5kHz まで若干ブーストされそれ以上の高域は大きく下げられています。 CD は 20.5kHz 付近でカットされており、21kHz 付近に山のある LP とは大きく異なっているので、Judy Dyble の歌う "I Talk To The Wind" に関しては Young Person's Guide の LP が一番高音質ということになります。(音源はフリップ所有のテープ)この曲は "Metaphormosis" や "Brondesbury Tapes" にも全く同じものが収録されました(音源はピーター所有のテープ)が、テープが大きく劣化してしまって苦しい音質になってしまっています。 |
|
The Essential King Crimson - Frame by Frame/King Crimson | |
■リリース:1991年 | |
■媒体:CD (Virgin VJCP-36023) | |
数年前に初 CD 化されたクリムゾンのアルバムの音質が悪いというクレームが出て、フリップはトニー・アーノルドと共に
The Definitive Edition と銘打ったリマスタリングを行ってリリースし直したのですが、その頃発売された4枚組 CD ボックスセットがこれです。
一聴してすぐに分かる程音質が改善されていますが、フリップによるとこの時点でもスタジオ・アルバムについては音源にオリジナル・マスターが使われていないとのこと。 この4枚組 CD に Groon が収録されていますが、Young Person's Guide に収録されていたものとは比較にならないぐらい素晴らしい音質になっています。 Groon はその後も99年に30周年記念盤用にリマスタリングされ2010年現在もポセイドンのボーナス・トラックとして収録されています。また2004年の 21st Century Guide に収録されたものは新たにリマスタリングし直されています。 30周年のものは Essential より少し高域を抑えており、 Essential と2004年版はほとんど判別不能な程似通っています。 |
|
McDonald And Giles/McDonald And Giles | |
■リリース:1970年 | |
■媒体:LP (ATLANTIC P-8034A) | |
直接 GGF とは関係ありませんが、Giles
兄弟と Ian McDonald がクリムゾン脱退後に製作したアルバムであり、音楽的な関連は多少あるものと思われるので取り上げました。(オリジナルは
ISLAND ILPS.9126 ) ジャケットに Michael と Ian がそれぞれ自分の女性と寄り添った紫色がかった写真が使われていますが、何故か弟の Peter は蚊屋の外・・・ 音楽的には Ian の全盛期の作曲が多数含まれており一般の評価も高いのですが、どことなく盛り上がりに欠けると言うか寂しい音になっています。要は Giles 兄弟も Ian も裏方タイプの人たちだったのであり、華がないんですよね。このユニットに欠けていたのは強力なフロントマンであり、やはりこれ1枚で消滅してしまいました。Ian のボーカルは声質こそよいものの力強さと技量に欠けています。 よく言われるようにこのアルバムはクリムゾンとは音楽的な繋がりが薄く、むしろビートルズの影響が随所に見られます。私的には Peter のベースを堪能できる点が印象的です。 |
|
McDonald And Giles/McDonald And Giles | |
■リリース:1989年7月 | |
■媒体:CD (ATLANTIC 18P2-2852) | |
上記の CD 版で、英語版の Wiki には「オリジナル・マスターから何世代も後のテープが元になっている」と記述されていますが、聴いた限りではそれ程酷い音ではないように思います。 |
|
McDonald And Giles/McDonald And Giles | |
■リリース:2002年8月 | |
■媒体:CD (Virgin CDV2963) | |
リマスターされた CD
で HDCD 仕様です。 ジャケットのタイトル文字が紫色から緑色に変更されています。 期待の音質は・・・あまり変わらないような・・・ Suite in C の冒頭で 'Some pussy on her knee' の下線部分が何故か差し換えられています。 恐らく音質的には ISLAND の 1st プレス LP が最高でしょう。 しかしせっかくオリジナル・マスターを使用したのに何故変更を加えてしまったのでしょうか?上記日本版 CD の価値がかえって上がってしまったような気がします。 |
|
A Weird Person's Guide To King Crimson/King Crimson | |
■リリース:1994年 | |
■媒体:CD (Invasion Unlimited IU 9412-1) | |
The Brain
のシングル "Kick The Donkey/Nightmares In Red" が収録されたことで一部で話題になったブートレッグです。 Giles, Giles & Fripp の "Thursday Morning" のシングル版(モノラル)も収録されています。 いずれも実際のシングル盤からの収録のようですが、GGF はまるでカセットテープを何度もダビングしたような音質になっています。 CD のブックレットにはこの The Brain のシングルが「ロバート・フリップが演奏した最初のレコード」と印刷されていますが、The Brain は Fripp が Giles 兄弟に出会う前に解散しています。 "Kick The Donkey" 以外は現在公式 CD にてもっとまともな音質のものが入手可能です。 なお "Kick The Donkey" の作者の Giles Giles とは兄のマイケルのことです。 |
|
A Weird Person's Guide To King Crimson Vol.2/King Crimson | |
■リリース:1994年 | |
■媒体:CD (Invasion Unlimited IU 9426-1) | |
上記の続編ブートレッグです。 Giles, Giles & Fripp のアウトテイクが3曲("Newly Weds - Mono Single Version"、"She Is Loaded"、"Under The Sky")収録されていますが、92年に再発された CD から違法にコピーされたものです。("Under The Sky" のみ何故か音質が落とされています) 他に Greg Lake が参加した The Shame のシングル "Don't Go Away Little Girl" が収録されています。 ブックレットにはこの曲が Janis Ian の曲であることと The Shame のローディーのチーフが若きフリップだったとの記載があります。 |
|
The Rubble Collection Volumes 1 - 10/Various Artists | |
■リリース:2007年11月 | |
■媒体:CD (Fallout FALLBOX001CD) | |
ウルトラマニアックな CD 10枚組ボックスセットで、これの3番目に The Brain の "Nightmares In Red" が収録されています。 | |
Nightmares In Wonderland/Various Artists | |
■リリース:2008年9月 | |
■媒体:LP (Past & Present PPAPRLP003) | |
上記の3枚目の LP
版で、同様に The Brain の Nightmares In Red が収録されています。 ジャケットが怖いですね。(笑) |
|
Insane Times: 25 British Psychedelic Artyfacts From The EMI Vaults/Various Artists | |
■リリース:2007年8月 | |
■媒体:CD (Zonophone ZONO20072) | |
上の Rubble Collection シリーズばかり注目されていますが、この
EMI 編集の CD にも The Brain の "Nightmares In Red" が収録されています。 |
|
Try Me Out; Ballroom Beat, Vol.2 /Various Artists | |
■リリース:2007年11月6日 | |
■媒体:CD (Psychic Circle PCCD 7016) | |
1966年2月にリリースされた
LOG のシングルの B 面に収録されていた "How Do They Know" が収録されており、上の時系列の歴史でも書きましたが、これに
Fripp と Haskell が参加しているとする説が根強くあります。 しかし同名の別バンドではないのか?という疑惑が拭い切れません。 シングル A 面の "How Can You Tell" の作者としてクレジットされているのは Kent/Cleave とバンド・メンバーでない人物であり、また Haskell 自身も後年のインタビューで LOG がレコーディングをしなかったと述べています。 一方この TRY ME OUT には Giles 兄弟が参加した Trendsetters Ltd. の2枚目のシングル B 面の "Move On Over" も収録されていますが、こちらは間違いないでしょう。 |
|
Insights /Yasmine and Peter Giles | |
■リリース:2021年12月 | |
■媒体:CD (Aluna Records AR 00002) | |
実はこのアルバムは2009年11月の時点で作成に取り掛かられていたのですが、2021年の暮れになってようやく完成にこぎつけたようです。 |
レビュー
|
The Cheerful Insanity
Of Giles, Giles & Fripp (CD:P25L 25052)
|
The Cheerful Insanity
Of Giles, Giles & Fripp (CD:820 965-2)
|
The Cheerful Insanity
Of Giles, Giles & Fripp (CD:UICY-9062)
|
The Brondesbury Tapes
|
その他
|
アルバム内容の比較
|
写真集 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||